離職理由とは?退職理由との違い
離職理由とは、従業員が勤務していた会社を離れる原因や背景のことを指します。統計調査や人事管理では、雇用関係が終了する理由を整理する際に「離職理由」という区分が用いられます。
一般的には「退職理由」と近い意味で使われることもありますが、離職には定年退職や契約期間の満了なども含まれるため、退職より広い概念です。厚生労働省の雇用動向調査でも、この「離職理由」という表現が使用されています。
離職理由を把握することで、労働条件や職場環境などの課題を分析し、離職防止や定着率向上の施策につなげることができます。
厚生労働省が発表した「退職者の離職理由」で多いもの
厚生労働省の「雇用動向調査」では、転職入職者が前職を辞めた理由が統計として公表されています。離職理由の傾向を把握することで、企業は人材定着の課題や職場環境の改善ポイントを整理できます。ここでは厚生労働省の調査結果をもとに、代表的な離職理由を整理します。
出典(調査名・年次)とデータの見方
離職理由の把握には、出典と対象の確認が重要です。厚生労働省の調査は、集計対象が「退職者」なのか「転職入職者」なのかで設問や区分が異なる場合があります。
また、理由は複数候補から選択する形式で示されることが多く、集計上の区分(「その他」など)により順位の見え方が変わることもあります。比較や社内共有を行う場合は、参照した年次と対象をセットで示すと誤解が生まれにくくなります。
離職理由の上位
- ●定年・契約期間の満了
- ●賃金の条件がよくなかった
- ●労働時間・休日などの条件が悪い
- ●職場の人間関係が好ましくない
- ●その他(個人的事情など)
これらの項目は厚生労働省の雇用動向調査でも一定の割合を占めており、離職理由の上位に見られる傾向があります。離職対策では、個人の問題として片付けるのではなく、制度設計や職場環境、マネジメントの観点から原因を分解して検討することが重要です。
男女別・若年層で違いはある?
離職理由は、属性やライフステージによっても表れ方が変わります。たとえば、労働時間や休日などの条件面は家庭環境の影響を受けやすく、人間関係や仕事内容は配属や育成の進め方に左右されやすい傾向があります。
社内で傾向を確認する際は、性別や年齢階層などで区分し、同じ理由が特定の層に集中していないかを見てください。特定層に偏りがある場合は、制度よりも運用(配置・面談・教育)に原因があることもあります。
社員の離職を防ぐ対策方法
ここまでで紹介してきた理由による離職を防ぐにはどうすればよいのでしょうか。代表的な対策方法を3つ紹介します。
- ■待遇の見直し
- これは「賃金の条件がよくなかった」に対する解決方法です。評価制度を見直し、社員の給与が適切な評価に基づいて上昇する仕組みを整えましょう。また、福利厚生の充実も社員の満足度を高めるのに有効です。
- ■柔軟な働き方の推進
- 「労働時間・休日などの条件が悪い」に対する解決方法として、柔軟な働き方の推進があります。フレックスタイムや在宅ワークなど、社員各々が自分の裁量で働けるように環境を整備しましょう。
- ■社内コミュニケーションの促進
- 「職場の人間関係が好ましくない」という離職理由に対する根本的な解決は、職場の風通しをよくすることです。上司と部下はもちろん、部署を跨いだ交流も促進し、居心地のよい環境を目指しましょう。
離職対策の効果的な実施にはツールの活用がおすすめ
離職対策を効果的に行うには、離職防止・定着向上ツールの活用がおすすめです。これは、社員の離職を防ぐ機能を備えたITツールのことです。
例えば、コメントやスタンプなど、社内でのコミュニケーションを推進する機能を備えた製品があります。コミュニケーションを活性化することで、人間関係を原因とする離職が防止できるでしょう。また、これまでの離職者における離職理由を分析し、自社で講じるべき対策を明確にしてくれるツールもあります。社員の不満を把握して適切な対処をとることで、離職を防げます。
離職防止・定着向上ツールを活用すれば、先述した離職防止対策の効率的な実施が可能です。すべての対策を人力で行うのは大変ですが、ツールを活用すれば的確な対策を実現できるでしょう。
以下の記事では、ITトレンドがおすすめする離職防止・定着率向上ツールを紹介しています。実際にどのようなツールがあるか知りたい方は、ぜひ参考にしてください。
「自社の状況に当てはめて整理したい」「実際にどの製品が候補になるか知りたい」という方向けの診断(無料)ページもあります。
まとめ
厚生労働省の調査では、定年・契約期間の満了のほかに、賃金や労働時間・休日、職場の人間関係が主な理由となっています。これらの原因による離職を防止するには、離職防止・定着率向上ツールの導入が有効です。
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