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SaaS・PaaS・IaaSの違いとは?わかりやすい例えと比較表で解説

2026年03月05日 最終更新

SaaS・PaaS・IaaSの違いとは?わかりやすい例えと比較表で解説

SaaS・PaaS・IaaSは、クラウドサービスの提供形態を表す用語で、それぞれ「何を利用できるか」「どこまで管理する必要があるか」が異なります。

この記事では、3つの違いが一目でわかる比較表や図解、身近な例えを用いて解説します。選定ポイントも紹介しているので、自社に最適なサービスを選ぶための参考にしてください。

目次

    SaaS・PaaS・IaaSの違い

    SaaS・PaaS・IaaSの違いは、ユーザーがどこまでシステムを管理するかにあります。

    SaaSはソフトウェアをインターネット経由で利用するサービスで、PaaSはアプリケーション開発のためのプラットフォームを提供するサービスです。IaaSはサーバやネットワークなどのITインフラをクラウドで提供するサービスです。つまり、SaaS → PaaS → IaaSの順に、ユーザーが管理する範囲が広がるという違いがあります。

    SaaS・PaaS・IaaSわかりやすい例え(住宅の場合)

    SaaS・PaaS・IaaSの違いを「住宅」に例えると、イメージしやすくなります。

    SaaSは「建売住宅」や「ホテル」です。すでに完成しており、すぐに入居して生活を始められます。内装や間取りを変えることは難しいですが、メンテナンスの手間はかかりません。

    PaaSは「注文住宅」です。基礎や柱などの土台は用意されていますが、内装や設備は自分好みに作れます。ある程度の自由度がありますが、基礎から外れることはできません。

    IaaSは「土地」です。何もない土地を借りて、資材調達から建築まで自由に行います。理想通りの家を建てられますが、専門知識と労力が必要です。

    SaaS・PaaS・IaaSの比較表

    それぞれの特徴、ユーザーの管理範囲、代表的なサービス例を以下の表にまとめました。

    項目SaaSPaaSIaaS
    読み方サース / サーズパースイアース
    正式名称Software as a ServicePlatform as a ServiceInfrastructure as a Service
    提供されるものソフトウェア(完成品)開発環境(土台)インフラ(素材)
    主な対象者一般ユーザーアプリケーション開発者インフラエンジニア
    自由度低い中程度高い
    導入・運用コスト低い中程度高い(従量課金)
    代表例Gmail, Salesforce, SlackAWS Elastic Beanstalk, Google App EngineAmazon EC2, Google Compute Engine

    SaaSとは

    SaaSは「Software as a Service」の略で、ソフトウェアをサービスとして利用する形態です。ソフトウェアを自社のサーバで運用するのではなく、インターネットを通じてアクセスして利用します。

    SaaSの例としてもっともイメージしやすいのは、ブラウザを通じて使うソフトウェアでしょう。メールやWebミーティング、スケジュール管理、オンラインストレージなど今や多くのSaaSがビジネスシーンで利用されています。

    SaaSのメリット・デメリット

    SaaSの最大のメリットは導入負担が小さいことです。まず、自前でサーバなどの設備を用意したり、それを運用したりする負担がありません。インターネット上で利用の申し込みをすれば、無料あるいは少額の初期費用だけですぐに使い始められます。

    一方で、カスタマイズ性は低くなります。提供されている機能の範囲内で業務フローを合わせる必要があります。また、メンテナンス時間はサービスを利用できない場合があるため注意が必要です。

    PaaSとは

    PaaSは「Platform as a Service」の略で、アプリケーションを開発・実行するためのプラットフォームを提供するサービスです。

    先述したSaaSは、すでにベンダーが作り上げたソフトウェアを利用する形態でした。手軽に使えるのはメリットですが、自社で自由にカスタマイズできないのが難点です。

    それに対して、PaaSでは完成したソフトウェアではなく、ソフトウェアの開発環境が提供されます。自社で開発できる分、業務に最適化したソフトウェアを利用できるのが特徴です。

    PaaSのメリット・デメリット

    アプリケーション開発をゼロから行おうとすれば膨大なコストがかかります。しかし、PaaSでは開発環境がベンダーから提供されるため、ユーザーは自前でそれらを用意する必要がありません。環境の整備に手間をとられることなく、コーディングなどの開発作業そのものに専念できます。

    また、人工知能やIoTなど、クラウドサービスだからこその機能をアプリケーションに利用できるのもPaaSのメリットです。

    ただし、開発環境が用意されている分、開発の自由度は制限されます。たとえば、各種リソースやプログラミング言語はベンダーから提供されるものしか利用できません。

    関連記事 PaaSのクラウドサービス8選!製品比較のポイントも解説

    IaaSとは

    IaaSは「Infrastructure as a Service」の略で、サーバやストレージ、ネットワークなどのITインフラをクラウドで提供する形態です。

    先述したPaaSには、ベンダーが用意した開発環境しか使えず自由度が制限されるデメリットがありました。一方、IaaSならばCPUやメモリといったリソースの構成をユーザーが決められ、その分開発の自由度も高くなります。

    ただし、IaaSでは各種リソースの管理や、開発のための高度なスキルを要求されます。SaaSやPaaSでも同じことを実現できるなら、それらを利用した方が負担は少なく済むでしょう。

    IaaSのメリット・デメリット

    IaaSの利用料金はサーバの利用時間やトラフィック量などに基づいて決まります。使った分だけ支払えば良いので、気軽に導入しやすいでしょう。また、リソースを柔軟に変更できるのもメリットです。CPUやメモリのスペックを自由に選択できるため、開発規模を変更する際にも柔軟に対応できるでしょう。

    デメリットは、高度な専門知識が必要な点です。OSのセキュリティ対策やバックアップ、障害対応などの運用管理は、すべてユーザー自身の責任で行う必要があります。

    近年注目されている「DaaS」や「FaaS」とは

    近年、SaaS・PaaS・IaaSのほかにDaaSやFaaSが注目されています。これらはどのようなものなのでしょうか。

    DaaS:デスクトップをサービスとして利用できる形態のこと

    DaaSは「Desktop as a Service」の略で、その名のとおりデスクトップ機能が提供されるサービス形態です。仮想デスクトップの一種で、デバイスからクラウド環境のデスクトップ機能にアクセスする形で利用します。

    DaaSはデスクトップ機能を用意する場所により以下の3種類に分類されます。

    プライベートクラウドDaaS
    自社のサーバにクラウド環境を構築し、ユーザーがそこにアクセスしてデスクトップ機能を使う形態です。自前の設備を使うためオンプレミスに近く、高い自由度や安定性が特徴です。
    バーチャルプライベートクラウドDaaS
    IaaSやPaaS上に仮想デスクトップ環境を作り、利用する形態です。完全に自社で管理しているわけではありませんが、ある程度の自由度を確保できます。
    パブリッククラウドDaaS
    他社と共有の環境を使う形態です。自由度が低い分ローコストで使えます。

    FaaS:サーバを気にせずに開発できるサービス形態のこと

    FaaSは「Function as a Service」の略で、サーバを気にせずソフトウェアを開発できる環境が提供されるサービスです。

    自社でサーバを用意することなくソフトウェアを開発できる点ではPaaSと同じです。しかし、FaaSでは単にサーバを所有しなくて良いだけでなく、サーバの存在を気にせずに済むのが特徴です。

    たとえば、FaaSにはオートスケーリングという機能があります。これはサーバにかけられた負荷に応じて自動でリソースの拡張・縮小を行う機能です。本来ならばユーザーが手動で設定しなければならないところを、FaaSならベンダーが対応してくれます。

    また、FaaSはイベントドリブン方式に対応しています。これは、ユーザーやプログラムが起こしたアクションに反応してプログラムが実行される形式です。プログラム同士の連携が簡単になり、プログラミングの手間が軽減します。

    SaaS・PaaS・IaaSを選択する際のポイント

    自社がどのサービス形態を選ぶべきか、判断のポイントを整理します。

    システムを「利用したい」のか「作りたい」のか

    まず、目的を明確にしましょう。

    ■Web会議やメール、会計システムなどをすぐに使いたい場合
    SaaSを選びましょう。開発の必要はなく、契約すればすぐに業務で利用できます。
    ■自社独自のアプリケーションを開発したい場合
    PaaSまたはIaaSの検討が必要です。

    インフラ管理の知識とリソースはあるか

    開発を行う場合、社内の体制によって選択肢が変わります。

    ■インフラ管理の手間を省き、開発に集中したい場合
    PaaSが適しています。OSやミドルウェアの管理をベンダーに任せられます。
    ■OSの設定やネットワーク構成まで細かく制御したい場合
    IaaSを選びましょう。高い技術力が必要ですが、要件に合わせた柔軟な構築が可能です。

    まとめ

    SaaS・PaaS・IaaSは、クラウドサービスの提供範囲の違いを表す代表的な分類です。SaaSはソフトウェアをインターネット経由で利用する形態で、導入が簡単で運用負担が少ないのが特徴です。PaaSはアプリケーション開発のためのプラットフォームを提供し、インフラ管理を気にせず開発に集中できます。IaaSはサーバやネットワークなどのインフラを提供し、自由度の高いシステム構築が可能です。

    それぞれの特徴やメリットを理解し、自社の目的や体制に合ったクラウドサービスを選ぶことが重要です。

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